Excel方眼紙を用いて図を描こう

Excelの方眼紙といっても、本記事は神Excelのことではありません。
図を描くときに使ったらいかがでしょうかという提案です。

Excelで図を描く理由

Excelは、ほとんど全てのPCにインストールされています。このため、Excelで作ったファイルを容易に開いてもらうことができます。また、ファイルの内容を修正してもらうことも容易です。

僕は、PCで用いるほとんどのグラフや図をExcelで描いています。本ブログにおいても、Excelで描いた図をGIMPでサイズ編集してから貼り付けています。

10年ほど前まではVisioを使ってもいました。でも、Visio特有の操作がなかなか会得できなかったこと、微妙な丸め誤差が解決できなかったこと、特別なビューアが必要だったことなどで、使うのをやめてしまいました。

Excelは、利用者数が多いため、操作性は洗練されています。拡大や縮小を繰り返すと、丸め誤差の関係で位置がずれることはありますが、製図用のソフトではないので、それくらいはご愛敬だと思っています。

Excel方眼紙を作ってみよう

僕がExcelで描く図は、芸術的な絵ではありません。
回路図のように、丸や四角でできているような図です。
方眼紙上にこのような図をレイアウトすると、縦横の配置を合わせたり結線したりする際に便利です。

僕は、方眼紙の升目のサイズをほぼ5mmにしています。次式の計算により、5mmは約19ピクセルに相当します。

    $$ \frac{5\ \left[mm\right]}{25.4\ \left[mm/in\right]}\times 96\ \left[pixel/in\right]\cong18.9\ \left[pixel\right] $$

以下、手作業で方眼紙を作る場合とマクロで作る場合について記します。ただし、マクロで作る場合でも、PCの環境によって設定値が異なる場合がありますので、一度、手作業で値を確認してください。

手作業で方眼紙を作る

手作業で方眼紙を作る

手作業で方眼紙を作る

  • Excelを立ち上げます
  • 左上の三角印をクリックして全セルを選択します
  • A列とB列の見出しの間にある縦棒をドラッグして、19ピクセルに合わせます
    →このとき、「幅:●.●●(19ピクセル)」のように表示されるので、値をメモしておきます
  • 1行と2行の見出しの間にある横棒をドラッグして、19ピクセルに合わせます
    →このとき、「高さ:●.●●(19ピクセル)」のように表示されるので、値をメモしておきます
  • 「ページレイアウト」→「配置」→「枠線に合わせる」を選びます
  • 「挿入」→「図」→「図形」で長方形を選び、一マスの枠に合わせて長方形を描きます
  • 「書式」タブをクリックし、サイズ欄で約0.5cmであることを確認します

サイズがインチなどで表示される場合には、「ファイル」→「オプション」→「詳細設定」→「ルーラーの単位」から、使い易い単位を選んでください。

マクロで方眼紙を作る

マクロを使ったことのない方は、簡単な使い方をこちらに示していますので、参考になさってください。

僕の環境では、手作業時にメモした幅と高さがそれぞれ1.75と14.25でしたので、以下のマクロではその値を使っています。これらの値は、ご自身の環境に合わせてください。

このマクロを個人用マクロブックに入れておけば、必要なときに方眼紙を作ることができます。

'------------------------------------------------------------------------------+
' Summary: 方眼を作るマクロ                                                    :
'------------------------------------------------------------------------------+
Public Sub CreateAGrid()
    Cells.Select
    Selection.ColumnWidth = 1.75
    Selection.RowHeight = 14.25
End Sub

Excel方眼紙を使うにはPAPP

先ほどは、メニューから選択して「枠線に合わせる」手段を示しました。すなわち、

「ページレイアウト」→「配置」→「枠線に合わせる」

です。でも、Excelで図を描くようになると、ショートカットを覚えた方が断然便利です。
ショートカットは、「PAAP」です。似てはいますが、ピコ太郎さんのPPAPではありません。

Altキーを押したときの様子

Altキーを押したときの様子

「Alt」キーを押した後に、「P」「A」「A」「P」と続けると、「枠線に合わせる」に設定できます。

「枠線に合わせるモード」にすると、直線を水平垂直にきれいに引けるだけでなく、選択した図形を矢印キーでグリッド単位に素早く移動させることができます。

その他、覚えておくと便利なショートカットは、「Alt」+「左右の矢印キー」で、15°ずつ角度が変えられることです。さらに、「Alt」+「Ctrl」+「左右の矢印キー」とすると、1°ずつ角度を変えられます。

部品を作っておこう

Excel方眼紙上で部品を作り、テンプレートとして保存しておくと利便性がさらに高まります。

部品の例

部品の例

僕は、ブログで回路を描くことが多いので、このような部品をいくつも作ってあります。

これを適当に配置して、直線で結べば、回路がすぐに描けます。
ちなみに、これは、周波数を半分に(分周)するためのトグルフリップフロップ(TFF)を実現する結線方法です。

まとめ

Excelで方眼紙を作る方法を示しました。サイズは5mmとしましたが、他のサイズが使い易ければ、適宜変更してください。
方眼紙の上で図を描く際には、種々のショートカットを使うと便利です。また、よく使う部品を作ってテンプレート登録しておくと次回からの仕事が格段に速くなります。

余談(神Excelについて)

自分の理解が浅いのかもしれませんが、入力しやすいフォームを作り、「実行」ボタンを押せば神Excelにデータが流れ込むような、簡単なマクロを作ればいいだけの話に思えます。バックグラウンドで別シートにデータを転記すれば、データベース的なシートを得るのも簡単です。印刷したときに綺麗なことは十分にメリットのある話だと思います。

 

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