数式を使わないデータマイニング入門 – 隠れた法則を発見する | 書評

星2つ

この本から、今後の仕事や人生に活かせることが得られただろうか?

2つ得られた。

1つ目は、今まで概念がつかめなかった「オッカムの剃刀」の概念が分かったことである。

2つ目は、クラスタリングの1手法を知ったことである。

それ以外は、頭の中にほとんど残らなかった。

その要因の一つとして、著者の考えが明確に示されないことが挙げられる。

例えば、まえがきで、「そもそもデータマイニングとは何でしょうか」と疑問を呈している。しかし、まえがきの中で、著者が考えるデータマイニングの定義が出てこない。読者は定義が分からないので、読み進めていっても、結局何が言いたかったのかが分からないということになるのである。

最後の章でも同様である。

P.202には、「監視システムがデータマイニングと組み合わされたとき、さらに監視の網の目は完成されたものとなる。」と書かれている。恐怖となるのは分かった。でも、著者はどのように対策を立てているのかが明確でない。読者は自己防衛のために、そこを知って生活の中に取り入れたいのである。

「ビッグブラザーは、もうどこかでわれわれを見つめているかもしれないのだ。」と突き放され、途方に暮れたままの気持ちで本を読み終えた。

岡嶋裕史:数式を使わないデータマイニング入門、光文社新書、2006、ISBN4-334-03355-5

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする