SNSって面白いの? | 書評

SNSがよく分からないから読んでみた

ご覧の通り、僕はブログを書いています。でも、いわゆるSNSには手を出したことがありませんでした。
理由は、価値や怖さがよく分からなかったからです。

ただ、ツイッター、フェイスブック、LINE等について、可能性や特徴を知っておきたいと常々思っていました。書店でたまたまこの本を見かけたので、読んでみました。

易しく書かれていますが

本は平易に書かれていて、内容の重複はほとんどありませんでした。しばしば出てくるグラフにしても、データの出所が明記されてあり、確認を取ろうと思えば取ることができます。これらのことから、全体的に好印象が持てました。

著者の主張は、次のようなことでした。

  1. 「SNS」とはソーシャルメディアであり、ソーシャルとは「関係」のことである
  2. どのSNSでも、できることはだいたい同じ
  3. スマホはアプリをインストールできることがガラケーと異なり、スマホがSNSを可能にした
  4. アプリは管理されていて自由が制限されるため、ウェブの死が進行する

1~3については、純粋に知識が増えました。
でも、4については疑問です。管理されているアプリが究極のところまで行き着いた状態は、ガラケーと変わりが無いように思えます。ガラケー時代にウェブが死んだわけではありません。また、その状態になってしまう頃、新しい技術ができるなどして、再び、自由が取り戻される状況となり、歴史は繰り返すのだと思います。

疑問ついでに、あと2点程付け加えたいことがあります。

1つは、ムーアの法則の記載についてです。本文では、トランジスタの集積度は約2年に2倍になると書かれています。経験則なので、必ずしも間違いという訳ではありませんが、18か月(1.5年)で2倍という数値が一般的だと思います。この本を参考文献として論文等を書く人がいるかもしれませんので、一般的とされている値と異なる値を用いるのであれば、根拠を記載して欲しいと思いました。

もう1つはタイトルです。「SNSって面白いの?」というタイトルでありながら、客観的な記述が主となっていて、主観的な「面白い」とか「面白くない」といった答えが書いてなかったように思います。著者の主観的な意見や、SNS利用の利用状況をもっと書いて欲しかったです。

結局SNSを始める予定は今のところありません

読み終わった今の心境を述べると、「結局、SNSを分かったような分からないような」です。主として総論を扱っており、個別のSNSについての説明は少ないです。個別の解説書は山ほど出ているので、そちらを読めということなのでしょう。

今後、SNSを始めるかと言えば、誰かに強引に誘われない限り、始めないでしょう。それより、この遅々としたブログの更新頻度を高めることの方が先決です。


草野真一:SNSって面白いの?何が便利で、何が怖いのか、ブルーバックス、講談社、2015、ISBN978-4-06-25926-1

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