あなたは、僕のつたない文章を読んでくださっているので、平仮名を読み書きすることができるはずです。なので、「く」の字を書くことができますよね?
「く」の字が書ければ、測り棒を使わなくても顔の縦横の比率を決めることができます。
先ずは、「く」の字法を使う準備として、白い紙の上に、上に凸の半円を描いて下さい。
どうしても描けなければ、コンパスや茶碗の縁を使っていただいても結構です。
半円が書けたら、モデルさんの方を向いて片目をつむり、モデルさんの頭のてっぺんから水平に伸ばした線と左側頭部の端から垂直に立ち上げた線の交点から「く」の字を左下方向に書き始めてください。言うまでもなく、実際のモデルさんの顔や写真に直接マジックなどで書かないで、空中に書いてくださいね。
右側頭部の端まで達したら右下に方向を変えてください。顎から伸ばした水平線との交点で終了します。
その終了した点は、顔の幅をどのような比率で分けているでしょうか?
ここでは、2:8に分けていますね。
そこで、先ほど半円を描いた紙に向かい、同様に「く」の字を書き、最後は顔の幅を2:8に分ける点で止めてください。そこの高さがあごの下端の位置になりますので、1、2センチの水平線を引いておきましょう。
説明の図では、水平、垂直の線を示していますが、実際には描く必要はありません。「く」の字にしても、紙から少し浮かした状態で書いて、下端の高さのところに水平線を引くだけで充分です。
さらに、左右の比率を考えて、眉間、人中(じんちゅう=鼻と口の間の溝)、顎の中央に相当する位置に縦の線を引いておきましょう。今回は、正面を向いているので、真ん中に垂直線を引けばOKです。
次に、眉間に水平線を引きます。この水平線は、「く」の字の右上から左下に向かう線が中央を通る位置の少し下に引きます。または、顔の縦方向において、頭のてっぺんからの距離と顎のラインからの距離の比(5:5より気持ち上)を勘案して引くこともできます。
ところで、このモデルを使って、自分で「く」の字を書くと、必ずしも2:8になりません。2:8になるのは、傾きが45°の場合です。僕が自分で「く」の字を書くと、5:5になります。でも良いんです。いつも安定した形の「く」の字を書くことができれば、絵の大きさに応じて相似関係が成り立ち、縦横比は保たれます。
今日(2018/04/17)現在、「くの字法」でググっても人物画の描き方としては検索されませんので、僕のオリジナルと言っていいのかな?




