真ん中のドの音
ピアノの鍵の数は88鍵です。
では、白鍵と黒鍵はいくつずつあるでしょうか?
多分、プロのピアニストに聞いても答えられる人は稀です。
正解は、白鍵が52鍵で、黒鍵が36鍵です。
ただ、これらの数自体は重要ではありません。説明の都合上、数えてみただけです。
白鍵が52鍵ですので、左右の端から白鍵だけを26鍵ずつ数えたところがピアノの真ん中ということになります。
ピアノの真ん中から白鍵だけ数えて①、②、③と、3つ左に行ったところの鍵が「真ん中のド」になります。
次いで、ドから白鍵を一つずつ右に移るにしたがって、ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ドになります。
なぜ初めに「真ん中のド」を紹介したのかと申しますと、楽譜の中で真ん中だからです。
ピアノの音符は、上段と下段にそれぞれ五線が引かれています。
そのド真ん中には、普段は見えない線が一本あります。ドの音を表すときだけ、臨時に線が出現し、その上にドの音が示されます。これが真ん中のドの音です。
この真ん中のドの音から、上下に、線の間、線上、線の間、・・・、と一音ずつ白鍵が割り当てられます。一つ下の音は、一つ左の白い鍵盤に対応し、一つ上の音は一つ右の鍵盤に対応しています。ここに示していない両外側の音も、考え方は一緒です。
これで、白い鍵盤と譜面上の音が対応しました。
シャープとフラット
次に黒鍵に移りましょう。
あなたは「♯」(シャープ)という記号をご覧になったことがあると思います。
これが、音符の前に付くと半音上がるのです。
白鍵を奥にたどり、黒鍵と同じ位置にくると、細くなります。その白鍵が細くなったところにおいて一つ右に位置する鍵がシャープの鍵です。
したがって、ド、レ、ファ、ソ、ラのシャープは黒鍵になります。
ミとファ、及びシとドの間には黒鍵が無いので、ミのシャープはファの音、シのシャープはドの音になります。
次に「♭」(フラット)です。これが、音符の前に付くと半音下がるのです。
白鍵が細くなったところにおいて、一つ左に位置する鍵盤がフラットの鍵盤です。
したがって、レ、ミ、ソ、ラ、シのフラットは黒鍵になります。
また、ドのフラットはシの音、ファのフラットはミの音になります。
以上の説明から分かるように、ドのシャープとレのフラット、レのシャープとミのフラット、ファのシャープとソのフラット、ソのシャープとラのフラット、ラのシャープとシのフラットはそれぞれ同じ音です。
楽譜を見てみよう
では、早速楽譜を見てみましょう。
幻想即興曲の始めの方の部分です。嫌になるほど音符数の多い曲の一つです。
一番左の中カッコ「{」は、この上下の五線譜がペアであることを示しています。
上の五線譜には英語のGを変形してできたト音記号があり、下の五線譜には英語のFを変形してできたヘ音記号があります。ヘ音記号の2つの点は、Fの横棒なんです。
ト音記号は、書き始めの下から2本目の線上の音が「ソ(英語でG、日本語でト)」であることを示しています。同様に、ヘ音記号は、書き始めの上から2本目の線上の音が「ファ(英語でF、日本語でヘ)」であることを示しています。
でも、単純に、ト音記号とヘ音記号は、それぞれ上の五線譜、下の五線譜であることを示していると認識できれば大丈夫です。
その次に、シャープが4つも出てきます。ファ、ド、ソ、レの音です。今後、これらの音が出てきたら、全て半音上げなさいという指示です。
上の五線譜の1番始めは、休符です。音を出さない記号です。休符を含めて4番目のファの音に何か付いています。シャープでもフラットでもありません。何でしょう?まだ、インターネットが一般的で無かった頃、独学でこの楽譜を見た僕は、この音の意味が分からなくて、数か月悩みました。
これは、ダブルシャープだったんです。つまり、半音2つ分、音を上げるのです。この例では、ファの音に付いているので、ソの音を出せという意味です。
- ダブルシャープ
- ダブルフラット
- ナチュラル
ダブルシャープと対応する記号にダブルフラットがあります。半音2つ分、音を下げます。ダブルフラットは、フラットが2つ並んでいるので、分かりやすいです。
他に、ナチュラルという記号があり、これが付いた音は白い鍵盤に戻ります。
指番号を覚えよう
指には番号が付いています。1は親指、2は人差し指、3は中指、4は薬指、5は小指です。
楽譜の最初には、2番の指番号が付いていて、この(ソのシャープの)音は人差し指で弾くとうまく弾けるよという意味です。強制するものではありませんが、従った方がいい結果を得ることができます。
真ん中辺りには、4、2、3とあるので、薬指、人差し指、中指で弾いてみてはいかが?という意味です。つまり、4と3という異なる番号の付いているレのシャープの音は、始めは薬指で弾き、次には中指で弾くとうまく弾けますよということになります。
指使いが書いていないところは、音に対応する鍵盤の上になんとなく乗っている指で弾けばOKです。そうすると大抵の人は、232124542321235(人中人親人薬小薬人親人中小)と弾くことになります。
音の長さ
音の高さの他に、音の長さという要素もあります。
その理論をここで書くべきなのでしょうが、上手く表現できません。どうしても知りたければ他のサイトや書籍を参照なさってください。
基本的には、楽譜を一定の速度でなぞっていったときに出てきた音を、次の音が出て来るまで押さえておくくらいの理解で良いのではないでしょうか?
CDを聞けば、曲のリズムは分かるので、その通りに弾けば良いともいえます。









