Microsoft Wordにおける見出しの設定手順

Wordにおいて、見出しを設定する手順を示します。
すなわち、1つの文書において、見出しのフォントやサイズを統一する手順です。

概要は、(1)テキスト文書を書く⇒(2)ドキュメントの書式設定を選ぶ⇒(3)見出しにスタイルを割り当てる⇒(4)リストライブラリからアウトラインを選ぶ⇒(5)フォントスタイルやサイズを変更する⇒(6)「選択個所と一致するようにスタイルを更新する」を実行する⇒(7)(4)に戻って見出しの数だけ繰り返す⇒(8)必要に応じてファイルのコピーを取りテンプレートとして保存する、です。

試行錯誤によって得た手順ですので、Microsoftが意図した手順ではないと思います。その点はご了承ください。

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はじめに

僕は、長文を書く際にWordを使います。特に、自動で章番号や節番号を割り当ててくれる機能が便利です。

でも、見出しの設定方法に長年悩まされていました。特に、「第1章 はじめに」「2.1 Wordの設定手順」などのように、章番号と節番号で番号体系のフォーマットを分けたい場合には手も足も出ませんでした。

今日迄は、たまたま何かのはずみで妥協できる見出し設定が得られたとき、その文書からテンプレートを作って対応してきました。

今回、自分独自の報告書用テンプレートを作る必要があり、試行錯誤していたら、本記事の手順に行き着きました。

 Wordの見出しの設定手順

テキスト文書を書く

最初に、何らかのテキスト文書を書きましょう。

単にテンプレートを作りたいだけの場合であっても、テキストが先です。ダミーテキストでも構いません。

ドキュメントの書式設定を選ぶ

ドキュメントの書式設定

ドキュメントの書式設定

「デザイン」タブを選び、「ドキュメントの書式設定」に沢山並んでいるスタイルセットのうち、どれかを選びましょう。僕には、行幅が異なることくらいしか違いが分かりません。本記事は見出しの設定方法であって、スタイルセットの選び方を解説しているわけではありません。したがって、無理に選ばなくても構いません。

選び終わったら、同欄の「フォント」アイコンをクリックし、「フォントのカスタマイズ」を選びます。

フォントのカスタマイズ

フォントのカスタマイズ

僕は、報告書用の文書を作っていますので、フォントの選択はこんなところでしょうか。
これらの代わりに「Segoe UI」、「Cambria」、「メイリオ」あたりも有力候補のようです。僕には違いが判らないので、必要に応じて変更してください。

見出しにスタイルを割り当てる

スタイルを割り当てる

大見出し(例では「はじめに」)の行にカーソルを置く→「ホーム」タブをクリック→「スタイル」の「見出し1」をクリックします。「はじめに」の左に黒丸が付き、フォントがゴシックに変わるので、スタイルが割り当てられたことがわかります。

同様にして、章、節、項などの見出し全てに、「見出し1」「見出し2」「見出し3」を割り当ててしまいましょう。

リストライブラリからアウトラインを選ぶ

アウトラインリストの選択

アウトラインリストの選択

「第1章 はじめに」のように、見出しの前に「第1章」を付けたいので、「ホーム」タブ→「段落」→「アウトライン」の「リストライブラリ」から当該のリストをクリックします。

新しいアウトラインの定義

新しいアウトラインの定義

「アウトライン」から「新しいアウトラインの定義」を選ぶと、「番号書式」欄において自由に編集することもできます。
「左インデントからの距離」「インデント位置」が気に入らない場合は、ここで修正できます。

フォントスタイルやサイズを変更する

ここで、一つの見出しに注目して、フォントスタイルやサイズを編集します。
例えば、章の見出しを一つ選び、スタイルを「太字」、サイズを18 ptにします。

「選択個所と一致するようにスタイルを更新する」を実行する

選択個所と一致するようにスタイルを更新する

選択個所と一致するようにスタイルを更新する

フォントサイズやスタイルを編集した見出し(例として、「第1章 はじめに」の行)を選択し、「ホーム」タブ→「スタイル」→「見出し1」を右クリック→「選択個所と一致するように見出し1を更新する」をクリック。

こうすることで、全ての見出し1のフォントスタイルとサイズが、選択されている行に合わせて更新されます。

繰り返しと仕上げ

見出しごとに、「リストライブラリからアウトラインを選ぶ」からの手順を繰り返します。

ここで、アウトラインを選んだ時に、他のレベルの見出しも一緒に変更されてしてしまう場合があります。これは、Wordのバグではないかと思っています。レベル1、レベル2の順でアウトラインを変えたとき、レベル2の変更でレベル1が変更されてしまったら、再度、レベル1を変更してください。このとき、レベル1とレベル2の間に改行を入れたり、下位のレベルから設定したりすると、干渉が減るようにも思えます。

字下げ

字下げ

見出しの設定に納得したら、仕上げとして、本文の段落の先頭文字を字下げします。本文の「標準」スタイルの任意の位置にカーソルを置き、「ホーム」タブ→「段落」の右下の矢印、をクリックします。

「最初の行」で「字下げ」を選び、幅を「1字」とします。こうすることで、先頭が1文字分、字下げされます。

標準のスタイルでも右クリックして、「選択個所と一致するように標準を更新する」をクリックしましょう。見出しのレイアウトがずれてしまったら、上述の「新しいアウトラインの定義」からインデント量を変更してください。

最終イメージ

最終イメージ

最終イメージにおいて、意図した見出しになっていることと、本文の段落先頭の1文字目が字下げされていることをご確認ください。

まとめ

僕は、Wordの使い方として、見出し等を全て設定したテンプレートを準備し、そのあとで文書を作成するものだと思っていました。でも、実際は、テキストを先に作成し、あとから書式を設定する方針のようです。ただし、満足出来たらそれをテンプレートにしても良いようです。

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