CELSYS CLIP STUDIO PAINT PRO レビュー

CLIP STUDIO PAINT PROは、定番ですので、僕がいまさらレビューするまでもありません。でも、自分の覚書も兼ねて記事にします。

CELSYS CLIP STUDIO PAINT PRO の購入動機

一年近く前に、ペンタブWacom Intuos CTL-4100/K0を買いました。その購入特典で、CLIP STUDIO PAINTのDEBUTを選びました。

CLIP STUDIO PAINTのオンラインチュートリアルをいくつか試してみました。でも、DEBUT版は機能に制限が多すぎます。例えば、「サブツール詳細」「レイヤープロパティ」パレットがありません。また、「定規」ツールも使えませんでした。

ただ、DEBUT版といえども、使い勝手は良いと思っていました。
数年後に、ノートPCを新調する予定なので、その際に製品版を購入しようと思っていました。

しかし、近頃、考え方が変わりました。ツールを使うには、時間がかかります。早めに購入して、塚方に慣れておく方が賢明ではないかと。

そこで、今回、購入することにしました。

製品の選定

CLIP STUDIO PAINTには、PRO版とEX版があります。

値段は、EX版の方が4倍くらい高いです。
EX版は、本格的にマンガを描く人向けのようです。

僕は、イラストが描ければ良く、長編マンガを描く予定はないので、迷わずPROを選びました。
そもそも、絵で稼いでいないので、PROでもないけどね。

CLIP STUDIO PAINT PRO 公式ガイドブックモデル

CLIP STUDIO PAINT PRO 公式ガイドブックモデル

一万円でおつりが返ってくるので、ガイドブックが付いている「CLIP STUDIO PAINT PRO 公式ガイドブックモデル」を買うこととしました。

ちなみに、今Wacomのペンタブを買うと、Corel Painter Essentials 7又はCorel AfterShot Pro 3が付いています(どちらも90日ライセンス / 64bitOS専用)。これらのソフトを使ったことはありませんが、今、Intuosを買ったら、これらのソフトのユーザになっていたかもしれません。

梱包状態

CLIP STUDIO PAINT PROの外箱

CLIP STUDIO PAINT PROの外箱

公式ガイドブックの下にCLIP STUDIO PAINT PROの外箱がフィルムで同梱されています。

その箱の中に、1cmくらいの厚さのスタートアップガイドと、インストールガイド、それにCDが入っていました。

CDは2枚入っていて、それぞれWindows用とmacOS用でした。

インストールガイドには、最新版をダウンロードするように書かれてあったので、CDは開封せず、透明フィルムを通して見えたシリアルナンバーの情報のみを使いました。

ガイドブック

新しいソフトを使う際に、チュートリアルがあれば、一通り実施することにしています。いろいろなテクニックを短時間で取得することができます。

ちょっと残念だったのは、スタートアップガイドの初めにリファレンスマニュアル的な説明が並んでいたことです。

起動した直後に、「さっそく線や絵を描いてみましょう」と言われてもどうしたらいいの?という感じです。80ページから、詳しいチュートリアルが6例ほど並んでいるので、これを先に持って来れば、初心者の心理的なハードルは随分下がるのにと思います。

僕は、スタートアップガイドのリファレンスマニュアル的なところが難しそうだったので、先に公式ガイドブックを一通り終えることにしました。

公式ガイドブックとスタートアップガイドで、重なる内容もかなりありました。金銭的に迷っているならば、公式ガイドブックを購入する必要は無いと思います。でも、僕にとっては、絵や順序が違うので、飽きることはなく、良い復習になりました。

なお、公式ガイドブックには、索引があります。スタートアップガイドにはありません。この点で、今後、公式ガイドブックの方を良く使うことになると思っています。

これら、2冊を一通り終えるのに、約3日を要しました。

CLIP STUDIO PAINTは、オンラインの使い方講座も充実しています。
しかし、1画面で講座を見ながら実作業をするのは煩雑ですので、やはり紙媒体のテキストは重宝します。

GIMPとの比較

今まで使ってきたフリーソフトのGIMPと、今回購入したPAINTの動作を比較してみます。入力機器として、ペンタブ(Wacom Intuos CTL-4100/K0)を使いました。

動作速度は、PAINTの方が反応速度が圧倒的に速いです。普通の描画なら、ほとんどリアルタイムに反応してくれます。

GIMPの動作は一瞬、間があきます。また、GIMPは、マウスの処理とペンタブの処理系統が異なるようで、他方に持ち替えたときに、想定外の動作をすることがありました。

また、PAINTは、塗りつぶしの範囲の精度が良いです。GIMPだと線のところまで、もう1ピクセル余計に塗って欲しくても塗ってくれないことがあります。PAINTには、そのようなストレスがほとんどありません。

GIMPは、バージョンアップごとにユーザインタフェースが変わりますし、バグも多いんですよね。ただ、GIMPは画像サイズの変更等、使いやすいところも多いので、PAINTと良いところ取りをして使っていこうと思います。

気に入ったところ

定規機能の充実が素晴らしいです。

レース模様

レース模様

対称定規を使えば、このようなレース模様が簡単に作れます。これは、このブログのタイトルである「さしあたって」をローマ字の筆記体で書いただけです。

個人的にはパース定規が上手く使えるようになりたいです。

僕の敬愛する画家のエッシャーは、平行に近い線の消失点を得るために、非常な苦労をしたそうです。彼がこのPAINTを使うことができたら、遠方の消失点を苦も無く設定できるので、より多くの作品を残せたことでしょう。

3Dデッサン人形もいいです。最近、100円ショップでデッサン用人形を扱うようになり、そのうち買おうかなと思っていましたが、買う必要がなくなりました。

描いた結果が即座に作品になり、スキャンの必要がないこともありがたいです。
スキャンすると、濃淡のレベルを変えたり、ゴミを取ったりする手間が結構かかってめんどうでした。

さらに、絵を描いていると、あちらこちらに描き散らかしの紙が発生しますが、PAINTなら紙が増えることがないこともメリットです。

びっくりしたこと

PAINTでは、思いの外、レイヤを沢山使います。10レイヤ以上になってもおかしくありません。
GIMPで写真の編集をしていたときは数レイヤしか使いませんでした。
便利な機能ではありますが、気を抜くと想定外のレイヤに描いていることが多いので、今後、訓練が必要です。

色塗りのレイヤを線画レイヤの下に配置することも驚きでした。アナログの画材では、できない芸当です。
ただ、ハイライトは、その線画の上から入れることも勉強になりました。

Gペンが難しいことも驚きです。
線が太くなったり細くなったりして安定せず、字を覚えたての子の習字のようになってしまいます。これも徐々に訓練が必要ですね。

まとめ

すずめ

すずめ

すずめの子を描いてみました。それらしく見えますか?

今回、CLIP STUDIO PAINT PROを買って、機能的には十分でした。
今後、訓練して、描画力を上げていきたいと思います。

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