ELECOMのBluetoothキーボードがフレキシブル基板の挿し直しで故障から復活!

ELECOMのキーボードTK-FBP102BK/EC反応しなくなった原因は、フレキシブル基板の接触不良でした。

ELECOM TK-FBP102BK/ECが反応しなくなった

ELECOM TK-FBP102BK/EC

ELECOM TK-FBP102BK/EC

1週間ほど前から、ELECOMのBluetoothキーボードTK-FBP102BK/ECが不穏な動きをするようになってきました。

始まりは、同じ文字が50回くらい連続タイプされたことでした。ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ、というような感じです。思わず、北斗の拳を思い出してしまいました。あちらは、「あたたたた!!」ですが。

2、3日すると、押しても反応しないキーが出てきました。丁度、WordでLaTeXを使い、式を入力していたときでした。WordのLaTeXは、かなりクセがあります。そのため、キーボードが悪いのか、操作が悪いのか、原因を切り分けることもできないまま、ソフトがフリーズし、自動回復もできないほどにファイルが壊れたこともありました。

また、このキーボードは、右上のスイッチ横のLEDが点くことがほとんどありませんでしたが、しょっちゅう点滅するようになりました。その度に、キーは効かなくなりました。3つあるBluetoothチャンネルのうち、別のチャンネルが選ばれたことが原因ではないかと考えたり、Windows配列がmac配列に切り替わってしまったことが原因ではないかと考えたりして、なんとか1、2日使い続けました。

しかし、ある日、全く反応しなくなりました

裏蓋を開けてみた

僕にできることは、メーカに修理に出すか、自分で直すか、捨てるかの3択です。

あまり高額な商品ではないので、修理に出す選択は却下です。手間や送料の方が高くついてしまいます。

また、単純に捨てる選択肢も却下です。僕も技術者の端くれなので、原因がわからないとしても、裏蓋くらいは開けてみたいところです。

よって、ダメで元々。直すことにしました

ネジの位置

ネジの位置

先ず、裏蓋を開けます。

四隅についているゴム足を外すと、それぞれネジが現れます。また、中央のシールを剥がすと、そこにもネジがあります。

Y字型のネジ

Y字型のネジ

これら5つのネジは、全てY型の形状でしたが、マイナスドライバで無理やり回しました。特殊ドライバが欲しいな。

裏蓋をとめているツメを端から外していくと、あっさりと2つに別れました。

裏蓋を開けたところ(手前がキーボード側、奥が電池側)

裏蓋を開けたところ(手前がキーボード側、奥が電池側)

キーボード側は、これ以上、どうやって分解していいか分かりません。

電池側には基板が1枚あり、キーボード側とフレキシブル基板でつながっていました。
基板は、プラスの皿ネジで固定されていたので、これを外すことにしました。

基板裏面の半田ボール

基板裏面の半田ボール

基板をひっくり返してみると、グランドと信号線の間に半田ボールを発見!

マイナスドライバで引っ掻いてみると簡単に取れました。

かなり怪しげですが、基板にはソルダレジスト(半田ブリッジしないように塗布された絶縁体)がかかっているので、これが原因ではないと思います。

他には異常が認められなかったので、基板をネジでとめ直しました。

回路図や測定器の無い状態で、直せるところは、半田不良か接触不良くらいなんですよね。
その観点から改めて見直してみましたが、半田不良はもうなさそうでした。

すると、残された道は接触不良の解消です。
フレキシブルケーブルがコネクタで接続されているようなので、これを抜き差しすることにしました。

コネクタっぽい黒い部分をマイナスドライバで少しずつ外していくと・・・

抜けたフレキシブルケーブル

抜けたフレキシブルケーブル

フレキシブルケーブルが抜けました。

フレキシブルケーブルが抜けたコネクタ

フレキシブルケーブルが抜けたコネクタ

なんだ。コネクタ同士の接続でなくて、フレキシブルケーブルを電極に押さえ付けていただけでした。これじゃ、タイピングを繰り返すうちに振動でだんだん抜けてきて、接触不良になる可能性は十分にあります

そこで、奥までしっかり差し込んで、押さえつけました
その後、蓋を締め、ネジを締め、ゴム足を貼り直して修理完了です。

動作確認すると、問題なく動作するようになりました
やはり、フレキシブルケーブルの接触が原因だったようです。

まとめ

反応しなくなったキーボードを分解し、フレキシブルケーブルを挿し直したら復活しました。

でも、実は、反応しなくなった時に、すぐにあきらめて、新しいキーボードをポチってしまっていたのでした。そろそろ配達されます。どう使い分けようかな。

ちなみに、僕は、このELECOM TK-FBP102BK/ECのキータッチが好きです。欲を言えば、 (1)「\」を打つ際に「Fn」キーを押す必要があること、(2)アンダスコア「_」の位置が低い、(3)Enterキーが小さくて、「}」キーを間違えて押してしまうことがある、の3点が修正されたら最高です。

でも、これらのことは、位置だけの問題です。次第に慣れてきましたし、フレキシブルケーブルの接触不良だったら、直せるようになったので、またしばらくの間は愛用しようと思います。

コメント

  1. もー より:

    まず、本情報公開有り難うございます。
    全く同じ状況で、結論から申し上げますと
    フレキシブルケーブル取り外し、端子部分をアルコール洗浄
    コネクター側を電極接点クリーナーで一吹き
    にて動作不良解決いたしました。
    (ひょっとするとケーブルを外すことによりリセットされた?)

    自分の使用履歴
    ①2年ほど前 iphoneへの文字入力のために購入 問題なし
    ②タッチが良いのでPCでも共用し始める (約5カ月程度前から、ハードに使用)
    ③PCで使用後一ヵ月もしないうちに、反応しなくなった。
    ④PCに詳しい人に10分程度見てもらう⇒何のキーだったか忘れましたが
       Tabキーのようにテキストとして見えないキーが押しっぱなし
       状態だよとの説明あり。
    ⑤直後 iphoneのみで使用できたのですが、直ぐおかしくなる。
    ⑥今日まで放置、今日の午前中使用できたが⇒午後から同じく
       何かのキーが押された様な反応
    ⑦本記事を見つける、約2時間程度で作業完了&本コメント書いてます。

    経緯から見てもミスクさんの仰っておられる通りフレキの接触不良が
    原因と思います。
    (放置期間でギリギリ再接続⇒使用再開で即断線かな?)

    重ねてお礼申し上げます。情報有り難うございました。

    • みすく より:

      もーさん
      コメントと情報共有をありがとうございます。
      実は、この記事を書いた後、数日くらいのオーダで再発してしまいました。
      もーさんのように、アルコール洗浄や電極節点クリーナを使えば、再発までの期間をもっと伸ばせたと思います。
      ただ、「まとめ」に記載したように、新しいキーボード(Lenobo KU-1255)を手配していたので、乗り換えてしまいました。
      でも、KU-1255は、ファンクションキーの位置が一般的なキーボードと異なるので、使いにくいです。頻繁に使うため、慣れません。
      (HOMEやENDなんてほとんど使わないので、Fnキーとの組み合わせにしてもらって、ファンクションキーを一般的な位置に置いて欲しいです)
      使い易くて信頼性の高いキーボードに巡り合うのは難しいですね。最終的にはREALFORCEに行き着くと思っています。
      そういえば、特殊ネジを回すドライバをそろそろ買おうかなと思って、半月ほど前(2024/07)に秋葉原に行ったら、西川電子部品が廃業していました。
      好きなお店の1つでしたので、とてもショックでした。
      企業はいつまでも存在するとは限らないんですね。REALFORCEは、お金に都合をつけて、早めに購入したいです。

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