はじめようプチ起業 | 書評

最近、老後の人生設計の観点から、起業についての本を集中的に読むようにしています。
それらの中で、実際の起業についてのイメージを最も持つことができたのは、現時点ではこの本です。
最大の理由は、トレーニングが付いていたことです。

トレーニングをやってみた

トレーニングは以下の4項目でした。

(1)世の中の「お困りごと」を発見してみよう!
(2)対象をしぼりこんで、「お困りごと」を発見してみよう!
(3)今、流行っていて、自分がマネしてみたいビジネスを書き出そう!
(4)今、誰が儲けているか考え、その人のビジネスを書き出そう!

本にトレーニング等が設定されていた場合、電車で立ち読みをしていない限り、なるべく手を動かして書き出すようにしています。

先ずは、(1)の『世の中の「お困りごと」を発見』してみました。

子供に手がかかり、親の時間が無い、試験に合格する勉強方法が分からない。勉強している最中に気が散ってしまう。お金が無いのに物欲が止まらない。子供が部屋を片付けない。庭に雑草が生えくる。年をとるにつれて健康診断の数値が悪化する。詐欺にかからないか心配だ。インターネット時代に個人情報を守りたい。満員電車で通勤するのが大変だ。物忘れがひどくなった。道端に咲いている草花の名前が分からない。作ることができる料理のレパートリーが少ない。旅行に行きたくても時間とお金が無い。ブログの記事を速く書くことができない。肌が乾燥して痒い。漢字が書けなくなった。

思ったより、数を出すことができました。ただし、制限時間の3分間より、多くの時間をかけています。
次に、(2)で、対象を「中小企業の経営者」として絞り込んでみました。

若い働き手を確保できない。資金繰りが厳しい。技術の伝承が困難である。新製品のアイデアが出てこない。人間関係のトラブルが続く。製品の品質が安定しない。法令の動向に気を配る余裕がない。ISOを取りたい。ノウハウの流出が怖い。親会社への依存度が高い。材料費が高騰している。在庫が多い。設備が老朽化している。

こちらも、結構スラスラと出てきました。これらの困りごとに対するビジネスをひねり出そうとすれば出すことができそうです。起業のイメージができたと書いたのは、このためです。

ただし、後半の2項目については、思い付きがほとんど出て来ませんでした。

(3)の流行っていて自分がマネしてみたいビジネスとして挙げたのは次の通りです。

文房具店。漫画家。医者。ラーメン屋。カレー屋。塾講師。パン屋。

流行っているの?と言われれば、流行っていない職業もありますし、本当にマネしたいの?と言われれば微妙です。そもそも、医学部に行っていないので、医者にはなれません。

(4)の誰が儲けているのかを考えることは、頭の中では無理でした。
今後、世間に対して、ビジネス的なアンテナを高く張らないといけないなと反省しています。

「プチ起業」に最適なビジネス例やチラシのつくり方も参考になる

「世の中のお困りごとの解決」などから構成された「長谷川式・ビジネス創造エンジン」が披露されています。さらに、このエンジンを使用するなどして著者が考えたビジネスの例が、なんでも屋(便利屋業)を皮切りとして、十数例ほど載っています。

なんでも屋は、「プチ起業」の基本とのことで、他のビジネスは、その延長上にあるように書かれていました。先般読んだ和田秀樹氏の本でも、便利屋でアルバイトすることによって、ビジネスのネタが分かるようなことが書かれていたので、起業としては王道のようです。ただ、地元でやるのは、かなりの勇気が必要だと思います。

集客方法としては、チラシを紹介していました。他の本では、インターネットを利用して集客する方法がほとんどだったので、新鮮でした。
そのチラシも、手書きをして、コピーを取れば、1,000円の資金で開業できるとあります。確かに、その通りです。

チラシを配って便利屋をやるとなると、いよいよ地元に特化することになります。
今までは、漠然と、やや遠方の会社と契約を結んで仕事をするような起業スタイルを想定していました。でも、移動するコストやお客様の潜在的な要望の数を考えると、地元で細かく仕事を取った方が、コンスタントに儲けが出そうだという気がしてきました。

読み易くて、起業の分野や集客方法について改めて考えさせられました。


長谷川雅一:はじめようプチ起業、同文館出版、2003、ISBN4-495-56311-4

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