起業の教科書 | 書評

読み始めてすぐに自分の意図と違う本だと気付いてしまいました・・・

読み始めてすぐのところに、『「起業がしやすくなった」3つの理由』という節があり、この本の内容が、自分の想定していた内容と違うことに気付きました。
3つの理由は「借入金の融資」、「投資家の厚み」、「スタートアップの支援組織」に関して書かれていました。

僕は、定年後に起業したいと思っています。でも、なるべく投資をしないで始める「個人事業主」になりたいんだなぁということを改めて自覚しました。歳をとってから、リスクをとることは、僕には想像がつきません。

ただ、この本の文章が読みやすいことと、怖いモノみたさのために読み進めることにしました。

斬新な構成とそれぞれの要素に対する感想

この本は3つの要素で構成されています。すなわち、「筆者の経験にもとづいた起業ノウハウ」「先輩起業家からの生々しいアドバイス」「起業家必読と言える名著の要約・紹介」です。

上中下のように3分割されているわけではなく、1つのChapterの中で3分割され、7つのChapterの分だけ繰り返されます。面白い試みではあるものの、思考の流れをしばしば変える必要がありました。

以下、それぞれの要素に対する一言感想です。

「筆者の経験にもとづいた起業ノウハウ」については、著者の起業に対する熱い想いが伝わってきました。特に、『挑戦の結果は、「成功」か「教訓」のどちらか』という言葉(P.29)は心に響きました。

「先輩起業家からの生々しいアドバイス」については、ココナラの南章行氏のインタビューにあった、「人がお金を払ってでも相談しようとするときは、緊急性、個別性、重要性のどれかが高い時だという仮説」(P.94)に考えさせられました。
自分が個人事業主になった時に、少なくともこれらのどれか1つをクライアントに提供できるように努力することが、これから定年までの自分のテーマになりそうです。

「起業家必読と言える名著の要約・紹介」については、「後世への最大遺物デンマルク国の話」が筆頭に出ていることに驚きました。この本は、自分が社会人になった頃、人から贈られて読んだ記憶があります。良いことが書いてあったような覚えがありますが、すっかり忘れています。改めて読みなおさなければなりません。まだ、実家に残っていれば良いのですが・・・

最後に

他の起業の本を見ると、大きな目標に到達するためには細かい階段を作ってそれを登っていくことが良いと書いてあります。先般のイチロー選手のインタビューでも、「少しずつの積み重ねが、それでしか自分を越えていけない」という発言もありました。僕はこれらの考え方に共感しているので、今回の投資ありきの考え方はちょっと肌感覚に合わないと感じました。

でも、一挙に上を狙うのではなく、徐々に越えていった先に、もしかしたら個人事業主ではなくて、株式会社設立があるのかもしれません。

ともかく、今日も1mmでも前に進みたいと思います。


大賀康史、苅田明史:起業の教科書、ソシム株式会社、2016、ISBN978-4-8026-1031-5

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