高速・高周波

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負性抵抗法による発振器の設計は謎

負性抵抗法による発振器の設計分布定数回路を用いる超高周波帯では、負性抵抗法を使って発振器を設計しているようです。「ようです」と書いたのは、僕はその方法を使って設計したことが無いからです。どうしても納得できません。先ずは、以下に考え方を示しま...
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エミッタ接地、コレクタ接地、ベース接地間のSパラメータ変換公式

バイポーラトランジスタには、3通りの接地方式があります。すなわち、エミッタ接地、コレクタ接地、ベース接地です。本記事では、これらの接地間のSパラメータの変換公式を導きます。コレクタ接地のSパラメータをエミッタ接地のSパラメータに変換する公式...
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コレクタ接地やベース接地のSパラメータからh21を求める式

高周波のh21は、普通、エミッタ接地のSパラメータから求めます。すなわち、$$h_{21e}=\frac{-2S_{21e}}{\left(1-S_{11e}\right)\left(1+S_{22e}\right)+S_{12e}S_{2...
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リングオシレータでインバータの遅延時間を求めてみる

インバータの遅延時間を求めるために、リングオシレータを使います。ただ、ディスクリートで作る人はいないかもしれません。自分的には、LTspiceの階層化を試すことが目的です。リングオシレータ周波数を問わず、最も簡単な発振器を作れと言われたら、...
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ECLによるDフリップフロップ

フリップフロップは、デジタル値を保持する回路です。ここでは、ECLで構成するDフリップフロップを取り上げます。Dフリップフロップは、2つのDラッチから構成されます。フリップフロップデジタル回路で、値を保持したい場合があります。例えば、パイプ...
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ECL (Emitter Coupled Logic) による論理和 (OR) や論理積 (AND) の実現方法

ECL(Emitter Coupled Logic)を用いてORやAND等の基本ロジックを作ります。ECLがなんぞや?という方は、まずはこちらの記事をご覧くださいECLによるORの実現方法ECLの基本となるロジックはORです。ORの実現方法...
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ECL (Emitter Coupled Logic) の動作概要

ECL(Emitter Coupled Logic)は、昔、スーパーコンピュータなどに使われていた高速ロジックです。昨今は、CMOSが高速動作するようになったため、絶滅危惧種です。でも、ON Semiconductor社による販売は続いてい...
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tan δ が大きくなると損失が大きくなる理由

tanδは日本語で誘電正接といいます。その名が示すように、比誘電率におけるタンジェントの値です。比誘電率の虚部が損失を発生させる損失が本記事のテーマになります。そこで、まず初めに、損失を発生する抵抗について考察します。抵抗値をRとします。ま...
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パワーディバイダとパワースプリッタの違い

パワーディバイダとパワースプリッタって、何が違うのでしょう?文献※)には、簡単なパワーの分割と結合には3つの抵抗で構成されたパワー・ディバイダの使用を推奨します。比測定とレベリングには2つの抵抗で構成されたパワー・スプリッタが適しています。...
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ブランチライン・カプラの動作原理

ブランチライン・カプラの動作原理を説明します。必要最小限の説明ですので、詳しい理由を知りたい場合には、各リンク先を参照してください。ブランチライン・カプラブランチライン・カプラは、4つのポートを有する井桁状の分布定数回路です。4つのポートは...