筆記時の音って気になりますよね?
筆記具は、「書く」という基本機能に加えて、多くの要求を満たす必要があります。
僕が重要視していることの一つは、筆記時に発生する「音」です。
筆記具は思考を助ける道具です。そのため、書く時の音が気になると、思考に集中できなくなってしまいます。
音の発生原因は、大きく分けて2つあると思います。
1つ目は、紙と筆記具が擦れることで発生する音です。
2つ目は、筆記具自体が発する音です。
万年筆を使っていて、紙と筆記具が擦れる音が気になったことがあります。ただ、それについては、機会を見て、別記事で書きたいと思います。
本記事では、ボールペン自体が発する音について書きます。
ボールペンのカチャカチャ音のメカニズム
書くときに、カチャカチャと音がするボールペンがあります。そんなボールペンで書くことは、僕にはとても我慢することができません。
僕にとって、ほとんど音がしないボールペンが理想です。
ボールペンには、ノック式やツイスト式があります。
このような可動式のボールペンでは、芯を出し入れするために、軸とチップ(芯の先端)の間にあそび(隙間)がないと、芯が出てきません。
このとき、軸とチップがどちらも金属でできていると、金属同士が当たるため、そこで、カチャカチャ音が発生します。
隙間が例え狭くても、筆記具自体が共振器となって大きな音がするような場合もあります。
消音の試みは大抵失敗に終わります
僕の場合、気に入らない筆記具はほとんど使いません。
使わない筆記具は、インクが減らないし、壊れることもないので、いつまでもペン立てや筆箱に残ってしまいます。それが癪です。
音を静めようとして、チップにテープを巻いてみたり、マニキュアを塗ってみたり、強く書いてみたり、軸を変形させようとしてペンチで潰してみたり、いろいろと試すことがあります。音が気に入らなければ使わないのですから、破損は覚悟です。
でも、その試みはたいてい失敗に終わり、壊して捨ててしまったことは枚挙にいとまがありません。
音がしないボールペンもある
買って来るボールペンは全てカチャカチャ音を発し、消音が試みられ、廃棄にまわるのでしょうか?
実はそうではないんです。カチャカチャ音のしないボールペンがあるんです。
僕の持っているボールペンのうち、ウォーターマン、セーラー、オートのボールペンは、カチャカチャ音がしません。ウォーターマンはツイスト式ですし、オートのボールペンはノック式です。チップと軸の間のあそびもあります。
一方、トンボやゼブラのボールペンはカチャカチャ音がするんです。
値段によるのでしょうか?
値段は、一理あるのかもしれません。確かに、高級なほど音がしないような気がします。
でも僕の発見によれば、音の出ないボールペンは、太いリフィルを使っていました。
もう少し、具体的に言うと、先端にスプリングが入っていて、そのスプリングの端を受けるために、リフィルの途中から軸が太くなっていたんです。
金属同士であっても、スプリングがあるために、衝突の衝撃が緩和されるのでしょう。
しかし、オートのボールペンはスプリングが入っていませんでした。
ただ、リフィルはやはり途中から太くなっていて、太くなる部分が樹脂でできていました。その樹脂の部分が楔のように働いて、リフィルがしっかりと固定される設計になっていました。やはり、カチャカチャ音が出ない理由があったんです。
カチャカチャ音のしないボールペンを作ってください
現在の僕の技術では、カチャカチャ音を消すことはほとんどできません。ただ、今後の改造で、スプリングを使う改造を検討したいとは思います。
あなたはカチャカチャ音が気になりますか?
気になるんでしたら、メーカーさんに、カチャカチャ音のしないボールペンを作っていただきたいですよね?
音がするばかりに、使わなくなったり、改造が失敗して廃棄することは、メーカーさんにとってもユーザにとっても不幸なことだと思います。
どうか、メーカーさん、カチャカチャ音のしないボールペンを作ってください。
よろしくお願いいたします。
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