ゾウの喉には特徴がある?!
家の近くの耳鼻咽喉科の看板にはゾウが描かれています。
ゾウのゾウたる特徴は、鼻の長いことです。言うまでもなく、鼻を器用に動かして、モノをつまんだり、体に水をかけたりすることができます。
ゾウは耳も大きいです。15年くらい前に行った多摩動物園では、アフリカゾウのところに耳の模型があって、その大きさに圧倒されたものです。
これらの特徴があるから、耳鼻咽喉科の看板になっているんでしょうね。
そこで、残りの喉ですよ。
ゾウの喉にもきっと特徴があるはずです。
そこで、調べてみました。
でも、残念ながら、物理的な特徴はほとんど見つかりませんでした。
見つかったのは、「人間の聴力の下限より低い周波数の音を出せる」「この低い音を使ってコミュニケーションしている」くらいでした。
それはそれで特徴ではあるんですが・・・
耳鼻咽喉科は、なぜ、耳と鼻と喉を専門とするのか?
子供の頃、耳と鼻と喉は、発生学的に一緒に出来るから、同じ科になっているという話を聞いたことがあります。でも、「耳 鼻 喉 発生学」としてググっても、それらしきページは検索されません。
僕の知識間違っている?!
まぁ、間違って覚えていることは、僕にはよくある話です。「過ちては則ち改むるに憚ることなかれ(論語;間違っていたら、躊躇せずに改めよ)」であればいいんです。
卵割の初期の頃、胚葉という構造ができます。
耳や鼻がどの胚葉由来か調べてみました。
すると、内耳、外耳、鼻粘膜は「外胚葉」由来、咽頭上皮耳管、鼓室、食道上皮、は「内胚葉」由来だそうです。耳だけ見ても、違うところから出来てます。僕の知識は全くもって間違えていました。
耳鼻科は実は凄かった
もう少し調べてみると、不明確ながら、耳と鼻と喉は、互いに近い位置にあってつながっているので、一緒の科となっているようです。
そういうことであれば、ゾウの喉に特徴が無くても仕方ありません。全ての器官が特徴的な動物がいたらお化けです。
首に特徴のあるキリンの場合も、耳や鼻に特徴があるとは言えないですしね。
ところで、英語のotolaryngology(耳鼻咽喉学)のWikipediaを調べてみると、「患者は、耳鼻咽喉科医に、耳、鼻、喉、頭骸底、頭、首の疾患に対して治療を求める」とあります。
聴覚、嗅覚、味覚、など、5感のうちのほとんどをカバーしているじゃないですか。うーん。耳鼻咽喉科ってスゴイと初めて思いました。耳垢を取ってもらうだけに耳鼻咽喉科に行った人を知っていますが、そんな受診をすることは申し訳ないですね。
まとめ
調べた限りでは、ゾウの喉に特徴的なことは認められませんでした。
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