労働安全コンサルタントの口述試験体験記

労働安全コンサルタントの口述試験は、15分間の試験です。およそ1分間に1問のペースで質疑がなされます。本記事は、その体験記です。質問のうち、5問は法令の知識を用いて答えましたので、参考にしていただければと思います。

労働安全コンサルタント口述試験への準備

労働安全コンサルタントを受験する際には区分があります。僕は「電気」で受験しました。ただし、試験に合格すると、区分を限定されることなく活動することができます。このため、口述試験では、機械、化学、土木、建築のいずれの区分の質問があっても答えられるように広く浅く準備していました。

口述試験の2日程前に、「受験申請書とその作り方」の「口述試験について」のページをたまたま読んだところ、電気区分の出題範囲は「産業安全一般」と「電気安全」だけであることに気が付きました。そこで、免除科目であった電気安全の過去問題と解答を数年分読み直してから口述試験に臨みました。

また、以下の労働安全衛生法の条文を丸暗記しました。

  • 第一条(目的)
  • 第三条(事業者等の責務)第1項
  • 第三十条(特定元方事業者等の講ずべき措置)
  • 第八十条(安全衛生診断)
  • 第八十一条(業務)第1項
  • 第八十四条(登録)第1項
  • 第八十六条(義務)第1項、第2項

労働安全コンサルタント口述試験体験記

試験官は3名(左、中、右)でした。一問一答は言い切り型で書いていますが、実際には試験官の方々は丁寧な言葉で質問して下さいました。

 

中:試験区分、受験番号、氏名は?

僕:試験区分、受験番号、氏名

 

中:安全管理の経験は?

僕:約7年間の安全衛生委員会の活動と、現在の仕事において約4年間の安全活動の経験がある

 

中:受験の動機は?

僕:試験資格を技術士で得た。技術士には公益確保の責務がある。公益の中に公共の安全が含まれる。安全の専門家になって責務を果たすことに役立てたい。また、労働災害を1件でも減らしたい → 技術士法第四十五条の二

 

中:安全の経験は約10年あるようだ。職場での労働災害事例があるか?

僕:前任者が制作した装置において、作業員の手順前後により破裂が生じた。幸いけが人は無かった。作業員に手順を教育した。また、装置にインタロックをつけている最中である

 

中:この事例で、どのような労働災害が発生する可能性があったか?

僕:製品や工具が飛んで、人に当たってけがをする可能性があった

 

左:労働安全コンサルタントの存在意義は何か?

僕:安衛法81条にあるように、労働者の安全の水準の向上を図るため、安全についての診断及び指導を行うこと → 安衛法第八十一条

 

左:労働安全コンサルタントと安全管理者は何が違うか?

僕:安全管理者は事業場の中にいて、安全に関する技術的事項の管理を行う。労働安全コンサルタントは事業場の外にいて、安全に関する診断と指導を行う → 安衛法第十一条、安衛法第八十一条、安衛則第四条

 

左:労働安全コンサルタントの活動で、気を付けることは何か?

僕:信用失墜行為の禁止、秘密保持の義務。法令違反がある場合には是正してもらうこと → 安衛法第八十六条

 

左:近年死亡災害が1,000人を切っている。一時は5,000人を超えていたのに、なぜ減少したのか?

僕:安全管理体制が整ってきたこと、就業制限を守るようになり、資格のある者がその作業に就いていること、自主的活動が盛んになったこと、の3点

 

右:設備を作る際に、安全対策として、本質的対策、工学的対策、管理的対策、保護具の使用といった対策がある。電気関連の対策で、例として電線の配置を変えるとかの対策があるが、何が1番の本質的対策と考えられるか?

僕:本質的対策には、危険除去、フールプルーフ、冗長化(フェールセーフが思い出せなかった)等があるが、そういうことか?低電圧化するとか、インターロックを使うとか、充電部を露出しないようにカバーをかけるとか、そういうことか?

 

右:話題を変える。電気の保護具として何があるか?

僕:電気安全帽、絶縁手袋、絶縁長靴等がある

 

右:保護具の保守をどうするか?

僕:6か月ごとの定期点検が法令で決まっている → 安衛則三百五十一条

 

右:御社ではどのようにして点検しているか?

僕:使用する電圧は弱電であり、保護具は使用していない

 

右:設備などを作るときに商用電源を使用しないのか?

僕:停電作業をしているので、保護具を使用する必要はない

 

右:先の本質的対策の件では、その「停電」という答えを望んでいた

 

中:以上で口述試験を終わる

 

 

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