ある日を境に突然耳鳴りがするようになりました。耳鼻科に行っても明確な診断が下されず、不安な日々が続きましたが、2ヶ月くらいしたらいつの間にか治っていました。
症状のあるうちは、治るか治らないか分からないので、経過を記録する気にはとてもなれませんでした。記憶を辿って書いているので、若干、不正確なところがあるかもしれません。
その日は突然やってきた
ある朝、突然耳鳴りがするようになりました。
とりあえず、出社しましたが、仕事に集中できません。
「難聴になると、早く耳鼻科にかからないと治らなくなる」ということを日頃から聞いていたので、会社を休んで耳鼻科を受診することにしました。
耳鼻科を受診
耳鼻科では、簡単な診察の後、2種類の聴力検査を受けました。
1つ目の聴力検査は、気導聴力検査という、普通の聴力検査です。音の高さを数通りに変えて測りました。
2つ目の聴力検査は、骨導聴力検査という検査でした。
耳の後ろの骨に振動版を当て、他方の耳に雑音を入れて検査します。他方の耳に雑音を入れる理由は、そちらの耳に聞こえてしまう骨伝導の音をそれより大きな雑音でマスクするためです。
検査結果は、高音の聞こえは悪いものの、歳相応に聞こえているとのことでした。
耳鼻科では、聞こえてさえいれば、深刻とは捉えないのか、「原因が良く分かりませんが、心配ないと思います。帰っていいですよ」といった感じでした。
僕が、「聞こえ方がいつもと違うんです」と訴えても、薬さえ出してくれませんでした。
それでも症状は続く
それから数日経っても症状は続きました。
症状は両耳に発生していました。
耳鳴りは止まず、音は籠って聞こえました。
イライラしたのは、駅のアナウンスや発車の合図の音で、とてつもなくうるさく感じられました。また、紙を丸めるときのカサカサ・バリバリいう音や、水のピチャピチャいう音が、耐えられないほど不快でした。
自分の話声も反響しているようで嫌でした。
ただ、寝ている時はあまり気にならないなど、症状が不安定なところもありました。
再び耳鼻科を受診
本当に聞こえなくなると嫌なので、週末を利用して、他の耳鼻科の門をたたきました。
こちらでも、診察と2種類の聴力検査を受けました。結果は第1の耳鼻科と同じでした。
さらに、顔のX線写真を撮られました。鼻腔内の腫瘍等の有無を確かめたとのことで、所見はありませんでした。
問診では、最近、急に痩せていないかを尋ねられました。「痩せてはいない」と答えました。
最終的には、こちらの耳鼻科でも「様子見ですね」といったところで、やはり薬は出してもらえませんでした。
その後
セカンドオピニオンも同じ結果だったので、聞こえなくなるという心配はほとんどなくなりました。
しかし、症状に対する精神的な苦痛は続きました。
ただ、慣れも出てきて、「まぁ、この症状と一生付き合っていくのかな」なんて思っていました。
でも、幸いなことに、気が付くと2ヶ月くらいで治っていました。
今回の症状をインターネットで調べてみると、耳管開放症に近いようです。
急に痩せると発症する場合があるので、第2の耳鼻科ではそれを疑ったようです。
僕の場合は、軽症だったのでしょうが、精神的にかなり辛かったので、再発させたくはありません。そのためには、痩せてはいけないのかな。
ともかく、耳に異変を感じたら、一刻も早く耳鼻科に行くことをおすすめします。
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